トルコまとめ
クルド人問題でEU加盟できないとはいえ、もはやどこへ行ってもEU国そのものである。今や中東色も薄くなってしまったようで、ここが中東だと感じさせるのは、夜中に響くコーランぐらいか。
●昔ながらの生活様式が感じられる所を求めて東部に行ったが、田舎であっても文化の差はさほど感じられなかった。国レベルにおいては貧富の差は少ない。ジプシーも多数存在するが、意外にもライフスタイルに大きな差はない。もっとも、時間的に余裕があり、ヒッチハイクしながら原住民に頼んで泊めてもらい、山岳部深くに入っていけたならば、面白い経験ができたかもしれない。
●人口の99%がイスラム教徒だが、日常から敬虔さは伺えない。ラマダン期間中でも食事はするし酒も飲む。トルコにおいて熱心なイスラム教徒は極少数のようだ。
●気候はよく、キョフテケバブ、野菜など、どこで何を食べてもおいしいし、物価は日本の1/2〜1/3程度で過ごしやすいが、宿は市街地にしかなく、バスを中心とした交通網は発展途上で、バックパッカー的な旅はややしにくい国である。
●一般旅行的にはカッパドキアネムルートなどは必見に値するが、その他で特に深くトルコを知りたいのでない限り、10日程度のツアーで行くのに適した国だと思う。
●近代化・均質化された国よりも、発展途上で文化・経済基盤がねじれた国の方が刺激的であると感じる人には勧められない国。
●以下細かい情報
トルコ人に英語は通じない。また、こちらにトルコ語が通じないとわかってもトルコ語を話し続ける。
親日家が多く、5分も歩けば何人も声をかけてくる。
・公衆トイレは全て有料(40〜50円)で、いいかげんこれには腹が立ったが、さすがに清掃が行き届いており、どこもきれい。
・ネットカフェはどこにでもある(1時間90〜100円程度)。超スロー。
・ウォシュレット(蛇口を回す式)は水平に水が吹き出すため、お尻の位置決めは困難を極める。また小便器は異常なほどに高い配置で、背伸びをするか上方に向けることで対応しなければならない(足の長い人にとっては問題ない)。

ブルガリアまとめ
●トルコに飽きてしまったため、途中、美少女産出国の名高いブルガリアに向かう。確かに女の子は皆派手なカッコをしているが、本当にかわいい子は100人に1人ぐらいだった(ただし、その1人は異常にかわいい)。
●今だ共産圏特有の灰色感が漂っている。郊外には廃墟と化した工場や集合住宅が多数存在している。廃墟マニアにはたまらない国だと思う。
●共産圏だった名残なのか貧富の差は比較的少ないが、民主化後に貧しくなった年配者が多数存在している。
●どこの国でもそうだが、市街地の外れで川や線路に沿った地区に貧民街が存在する。
●個人旅行者はほとんどいない。大都市であっても英語が全く通じないどころか、看板などの文字も全く読めない。首都ソフィア駅の案内版にも一切英語がない。ガイドブックやパンフレットも持っていなかったので、絵を書いてコミュニケーションするしかなかった。
●確かにヨーグルトはうまいが、何というかすごく強力で、炭酸のように舌がビリビリする。
●個人旅行するにはかなりきつい国。物価は安い(EUの中で最も安い)ものの、ペンションなどの安宿は少なく、言葉が通じずコミュニケーションもとりにくいし、トルコ人のように明るい人種ではないので、孤独感を味わいたい人でない限りお薦めしない。


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