北京に着いて5日。
4年前に一度来たことがあるが、やはりオリンピックを境にして印象が全く変わった。

以前は街から浮かび上がる「色」がグレーだったものが、今回はすごくカラフルに感じる。
それは若者の服の色なのか、行き交う車の色からなのか看板の色なのかわからないが、とにかく目に痛いほど色が飛び込んでくる。

北京でもっとも高級とされる百貨店、そごうには朝のオープン前から人が並び、中に入れば人々の購買意欲が湯気を立てているかのような活気。
他国を見て日本の衰退ぶりをあらためて実感させられる。しかしそごうの裏にはバラックの貧民街が広がり、その対比がものすごい。

中心地から少し外れたフートンという古い街並みの中の古民家を改造したギャラリーで個展が開かれる。
付近にはおしゃれなブティックやカフェができつつあり、昔ながらの下町の人々の生活感と現代文化がミックスされて、独特の雰囲気。
いつもiPhone3を握りしめているギャラリーの20歳代の女の子はニュージーランドに留学経験があり、やはり一人っ子特有の少し冷めたような独立心が漂っている。