日本の震災から約三週間。北京のニュースでは今でも細かく報道され、特集番組まで組まれている。
海水が放射能で汚染されて塩が手に入らなくなるという風評が流れ、一時は買い占められて市場から塩が消えたらしいが、今では北京の人々も落ち着きを取り戻したようだ。

花粉症からようやく逃げられると思って北京に来たのに、くしゃみと鼻汁が止まらない。
目はかゆくないから花粉症ではなく、ダストのせいだと思う。
北京は乾燥した空気と車の排気ガス、そして黄砂の影響で空気が黄色くよどんでいる。
鼻水のかみすぎで鼻が痛い。そしてついに手バナにたどりついた。合理的。

それにしても英語がまったく通じない。
しかたなく「旅の指さし会話帳 北京語」を片手に話してみるが、これまた通じない。
とにかく中国語は発音が難しくて、たんに読み上げても「?」という顔をされてしまう。
昨日会った、二年間北京に住んでいるというおじさんも、いまだに会話ができないと言っていた。

日本から郵送してあった写真を収めるマットと、ギャラリーのフレームが微妙にあわない・・・
マットは万国共通であるインチサイズ、中国のフレームはセンチサイズ。
縦横ともにほんの数ミリマットが大きくてフレームに収まらない。
中国では世界標準が通じない。
しかたなくギャラリーに紹介してもらったフートン内の額屋でマットをカットしてもらった。
25枚で100元(約1,250円)。