ZEN FOTOのオーナーと、開幕前の"Chaochangdi Photospring 2011, Arles in Beijing"を見にいく。
アルルフォトフェスティバル@北京。
北京郊外の草場地エリアに点在する23のギャラリーで行う写真祭。
中心となっているのは三影堂ギャラリー(Three Shadows Photography)で、Rong Rong & Inriという写真家夫妻が経営し、彼らがまたこのフェスティバル全体を企画運営している。
Inriは日本人女性で、写真の才能はもちろん、話しを聞いていてビジネスの才能もまたずば抜けていると感じた。
各ギャラリーは信じられないぐらい大きい。日本でいえば地方の美術館規模。それが23もあるので全ての写真をじっくり見て歩くと2日はかかると思う。

入口を入ってすぐの建物では細江英公さんの「写真絵巻展」。
細江さんは中国でも大人気で、この街を歩いているとひっきりなしに握手を求められるという。

そして中国人若手写真家20人のPhoto Award展示、1988年にアルルで大賞をとった重現の作品、その他若手、ベテランなどの作品を見ることができる。

同時にポートフォリオレビューや講演、ワークショップなどが1ヵ月にわたって開催される。
半日ほど見て回ったが、このフェスティバルはもちろんのこと、そもそも中心地から車で20〜30分のところにギャラリーが集結した町がある環境をとてもうらやましく思った。
日本は土地や建物の賃料が高いのでこうした環境を作り出すことは難しい・・・


若手の写真はバラエティーに富んでいて、作家の内面を表現する日本人的なものや、いわゆる私写真、そして部分着色をした創作性の高いものなど。
そして感じたのは、やはりコンセプト力と見せようとする力の強さだった。
ZEN FOTOオーナーはポートフォリオレビューのレビュアーでもあることから、若い写真家が作品を見て欲しいといって声をかけてくる。
青空の下、皆で中庭のベンチに座ってブックを見る。なんかとても優雅で幸せな時間。


夜は北井一夫さんの個展オープニングパーティーに。
写真に囲まれて刺激的な日だった。