中国製の中古のフィルムカメラが欲しくて、現地の人にプロカメラマン御用達の店を教えてもらった。
その名も「北京撮影機材城」。
城というネーミングから、勝手にド派手な高層ビルを想像してたら、なんと2階建ての古い倉庫みたいなデカい建物。
200〜300の小さな店舗がズラズラ並んでいて、とても1〜2時間では見て回れない。
新品デジカメから中古カメラ、フィルム専門店、照明専門店や三脚専門店、背景紙専門店や額専門店、なんとメイク専門店や貸衣装専門店まである。
中古カメラの在庫数はさほどではなく、探していた中国製カメラも見当たらない。
そして意外なことに値段は高かった。
例えばライカは10,000〜20,000元(13〜25万円位)、ボロボロの初期のペンタ67でも8,000元(10万円位)もする。日本より高いではないか!
もちろんその値札から値切るのだろうが、それにしてもお得感はまったくないので一気に購買意欲は萎えた。
中国では一度入手したカメラはボロボロになって壊れるまで使い倒すというが普通だそうで、そのせいか中古品はあまり出回らないらしい。
この城にある中古品もほとんどが海外で買い付けられたものではないだろうか。



北京に着いた3月末から、公園などでちらほらと桜が咲いているのをみかける。
しかしどの桜を見ても幹は細いし背も低い。若いのだ。
北京の桜は日中友好のしるしに日本が贈ったもの。
そして中国は日本にパンダを贈った。
今回の個展の写真は、桜とパンダで有名な上野公園で撮っている作品。
何か因縁めいたものを感じる。