多くの人から一人っ子政策の話しを聞く。とても興味深い。
人口抑制のために80年代からはじまり、今でも続いている。
二人目が産まれると罰金が科せられる。
罰金は地域によって異なり、農村部でも日本円で15万円以上だという。
都市部では罰金だけではなく仕事を辞めさせられることもあるらしい。
基本的には一人しか産むことができないので、やはり男の子が歓迎される。
女の子を抱いたフランス人女性は、北京で出産したときに周囲から「女の子だったの?」と残念そうな顔をされたと苦笑していた。

人口抑制のために晩婚化も奨励されている。
晩婚といっても23歳以後の結婚をいう。
晩婚者は休暇が長くもらえるなど、さまざまな優遇があるらしい。
それにしても日本人から見ると、強引であからさまで心情無視に感じるけど、すごくわかりやすくて浸透しやすい政策だとは思う。


北京の雑踏にも、中華料理にも、胡同にもすっかり慣れた。
言い方を変えると、刺激がなくなってきた。
でも、写真を撮るのはむしろこれからが大事だと思う。
見えているものの裏側が冷静に見えてきたり、知識と事象を結びつけて考えることができるから。

展示の評判は意外に良い。
人伝えに、良かったという評判を聞いて来てくれる人も多い。
特に北京に住む欧米人はアートの知識が豊富で、写真の見方を心得ているように感じる。