昨日はひさびさにブチ切れた。
ZEN FOTO Beijingは胡同、日本でいう下町の横丁にある。
近辺には若者が集うカフェやレストラン、ギャラリーが増えつつあり、古くからの庶民生活と現代文化がミックスされた地区。
週末になると胡同外から大勢の人が車でやってきて、狭い路地にお構いなしに駐車する。
昨日も、ギャラリー前に駐車しようとしている小金持ちっぽい2人組みの男が。
ここは狭いからダメだと身振り手振りでやめさせようとしたが、無理に止めようとする。
いつも仲良くしている隣人のおばあちゃんや公衆便所の掃除のおじさんも出てきて、迷惑駐車にいつも困っているというようなことを言っている。
男たちはそれを軽くあしらい、駐車した。
このやりとりから、胡同の住人は外部の上流階級にどこか遠慮しているように見えたし、外部の人間はそれにつけ込んで卑下し、せせらわらっているかのように思えた。
胡同やここに住む人々に対する尊敬や礼儀、心づかいがまったく感じられない。
この時点で怒りのボルテージ80%。
そして僕は強い口調で"you can't park here, don't park here!"と言うと、男は"Speak english please"とせせら笑いやがった。
ああそうさ。どうせ俺の英語は初級だよ。
個人的な怒りが加わってボルテージは100%を超えた。
もちろん心のどこかには冷静さを保っていた。しかしこういう時は怒りを抑えつけず、むしろ切れた方が精神衛生上よいし、何より健全だという判断のもと思い切りブチ切れることにした。
「お前ふざけんな!さっさと出ていけこの野郎!(日本語)」、「ここをどこだと思ってるんだ、フートンだよフートン!お前はよそ者なんだよ!(日本語)」と怒鳴ると、彼らはしぶしぶ去っていった。
まあ俺以上のよそ者はいないんだけど。
あースッキリした。

ちなみに「怒る」は中国語で「生気(ションチー)」という。
そう、怒りは生きている証、みなぎる生気の表れなのだ。